ポイント還元を「割引」と同等と考えている人は多い。5万円で5000ポイントもらったら「45000円で買えた」と満足している消費者はいっぱいいる。実際はまるっきり違い、
「5万円が、その商品と5000ポイントに変わった」だけ。
その5000ポイントはビック以外では使えないし、利息もつかないし、いざ使う時には表示価格どおりのポイントを消費してしまう。(ポイントを商品に交換してもポイントは還元されない。)
結局、損か得かは
「ポイントを全額使い切ったときに合計いくらの円を投じてナニ(商品)が手に入ったか、それらを現金値引きの店で買ったのと比べてさらに安いか」、を比較しないと論じられない。
比較的お得な使い方は、15%とか20%の商品を買うときにはポイントをためて、お酒・おもちゃなど3%しか還元しない商品をポイントで入手するという方法。ポイントの円換算率が1に近づく。
幸い、お酒とおもちゃは、もともとの表示価格自体がほかの業態の販売価格と比べても安いことが多い。
しかし、上に書いたことよりももっと重要なことは、
「本当に欲しいモノを買う(交換する)」ことだ。
「ポイントだからいいや、それほど欲しくないけど使っちゃえ!」
が、一番ポイントの価値を下げる使い方。
#それで満足ならば、それはそれでいいのだが・・。
■要点
・ビックでモノを買うことは、円の世界からビックポイントの世界への価値移動を意味する。
・還元されるのは円ではなく、円より10%も15%も価値が落ちるポイントでしかない。
・交換するなら、おもちゃかお酒にしとけ。
・「年収300万円論者」の森永卓郎は、あるTV番組で「ポイントがたくさん貯まるとうれしいものです。ためてから気分良く使いましょう。」とまったく的外れな進言をしていた。
・欲しくないモノを買うのは無駄です。(多分)
・こおいうことを、なぜ日本の義務教育は教えないのか。